水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

あるパートさんのこと

もう10年以上前のことで、だから書かせて貰おうと思いました。


あるパートさんが乳癌となりました。


そのパートさん、社内で宗教の勧誘活動を
続けてきた方で、かなり疎まれても居ました。


丁度その頃、就業規則の中に宗教の勧誘を禁ずと
盛り込んだ時でした。


彼女はこの病を機に、退職となり、暫くして
故郷に帰られました。



その入院中に私はお見舞いに行きました。


幸いステージも低く、手術で癌は取り切れたと
聞いたので、伺ったのです。


でも、その場で、私が宗教に誘われるとは思って
も居ませんでした、でもそれは強い誘いではなく
か細いものでしたが。



彼女は私にこう言ったのです。


私は癌に成りました、でもこの宗教のお蔭で、
こんなに軽く済みました、と。


祖神様に感謝なのです、と。


いかがですか社長、一緒に勉強されませんか?



私は到底及ばない世界と、そういう学びを出来る
ような階段を上がらせて下さいと、やんわりお断り
しました。


あ、ここでも私は過剰対応しようとしていると、
変なことも思いました、もっとちゃんと断れよ!!
と思う一人の自分に叱咤されて居ましたが。


そして私は同時に思いました、そうか、宗教の勧誘をする人の
心は、こんな心で満たされていたのかと、
何か新しいものを発見した気持ちにもなった
のです。



教えずの不徳、こんな言葉が有ります。


良いことを教わり、それが本当に良いと思ったら、
人に伝えなさいと。それを躊躇したり、出来ない
と思うことは、


人生で一番大事なことを捨てていることですよ、と



ふ~んと思いました、実に上手いことをいうなって、
これで宗教は成り立っているのかと


宗教を勧誘する人は、人生の営業マン、いやウーマンさん
だと、ちょっと思った私でした。