人生とは何か
この言葉を考え始めると、眠れなくなります。
いったいこの生は何だろう、何かの意味があるのかと、誰もが考えることだろう。
昔、悪い奴ほどよく眠る、なんて映画が有った。この内容は忘れたが、悪いことし放題の人生と、少しでも人の為にと生きた人生には、違いはないのかと思う。
もし、人生がこの世で完結で有るならば、悪いことし放題の人生の方が得のように感じる。
★谷川岳、雪解けです(再掲載です)。
でも、重い病を得て私は、こういう考え方は馬鹿らしいと思ったのです。
人生は相対的ではないと思ったから、人生は、自分対他人ではなく、自分ともう一人の自分との関係だと理解したからです。
自分ともう一人の自分、誰もが感じている、本当の自分、肉体を持ちこの自然界で生きて行こうとする自分と、それを制御しようと抗う自分の勝負が人生と思って居ます。
この両者に、平和の条約を結ばせたい、それが私の人生の結論です。
貴方の余命はあと何年ですと、私に告げてくれた街のお医者さんは、いわば恩人だなと思って居ます。
その年月を過ぎ、未だ命は繋がって居ますが、後どれくらいかは何て、人知の及ぶところでは有りません。
人生とは何か、それは分かりませんが、今私はこう思います。
人生とは、本当の自分と会話すること、そう感じて居ます。
肉体を持たない本当の自分と、肉体を持つ自分、その二人は一度も会話したことはないのに、何度も何度も交流はしている、そして肉体の自分は蓋をすることで、真実から眼をそらすのです。
残り少ない人生、僅かな時間の中、本当の自分と手を繋ぎたい、今はそう願って居ます。
その時、人生とは何かが、ちょっと分かるのかと思うのです。
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