水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

働くって何?

かなり以前のことです。世の中間違っているとしか思えないが、でもなあ、この若者はどうしたら良いのだろうと返って同情をしてしまった状況に出会いました。



会社の車を置いている駐車場の家賃を払いに行きました。


そこは、大家さんの家です、大きな家で、門から玄関までかなりの距離が有りました。


不動産屋に言わせると、あそこはこの辺り一帯の地主で、でも管理を私共のような業者には頼まないと言って居ました。


しっかりしているんだと思いながら、玄関チャイムを鳴らしました。二台スペースを借りていたので、3万円+消費税です、おつりの無いようにちゃんと小銭まで用意し、封筒に入れて来ました。


★このような大家さん、良いですよね。



誰も出ない、反応もない、どうしたんだと思いながら私は玄関の扉を触りました、何だ開いてるじゃんと開けて入ったのですが、目の前の玄関(広い広い)の畳に、誰か寝ていました。


時間はお昼過ぎ頃でした。


起きそうもないので私は奥に向かって、声を張り上げました、起こしてやろうという浅はかな心も有りましたね。


昼間っから寝てるんじゃねえよ!!、若者が・・・、(心の声です)



すると奥から声がしました、はーい、はーい、と。


奥様らしい方が出ていらっしゃいました、寝ている彼を見て何と言ったか?


〇〇ちゃん、そんな所に寝ちゃ駄目よ(猫なで声)、部屋に行きなさい~~



息子らしき青年は、ゴソゴソと起きて、奥へ向かったのでした。


息子さんですか?と私。


そうなのよ、もう若くないんですよ、ブラブラするばかりでと、何故か笑顔なのです。



どうでもよいのですが、何でこんなに自分の息子を駄目にしてしまっていることに気づかないのか、と。


毎月200万円以上の駐車場代が黙って入って来る家、その他に、何棟ものアパートもあると聞きました。


働くはずないだろ!!!、寝ていてもお金がわんさか入ってきているのに


働くって何?って、聞かれそうです。



脳細胞は、自分が世の中の普通の価値観を受け取っているのかと考えることはしないでしょう。黙って、毎月、膨大なお金が入って来てしまうような環境の下で育ったら、人はどんな価値観・道徳観を持つのでしょう、いや、持てるのでしょうか?


私は貧乏で良かったと、負け惜しみでなく、心底そう思いましたよ。


若者よ、荒野に旅立てよ、全ての相続財産を捨てて・・・、それしか無いよ、人生の素晴らしさを感受する方法は。