水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

それは愛ではない

NHKのチコちゃんという番組、この表題を問うていた、それは・・・・、


何故鳥は、卵を温めるのでしょう?という問いでした。


解答者からは、愛、早く子供に逢いたいからと、鳥が宿している心、こんな
答えが出たのですがそれを・・・・、


ガーン、鳥が卵を温めるのは、早く元気生まれて来い!!と、温めているの
ではなく、冷たくて気持ちが良いから~~と、チコちゃんが言うのです。


つまりその行為は、愛でも何でもない、鳥は卵を産むとお腹の毛が抜けて、
地肌がむき出しになるのです(確かに、そのようになっている)、その地肌
はホットで、卵の表面は冷たく、冷やすのに丁度よいのです、と。


だから、愛ではない、そんな心は無いのだと、ただの「仕組み」、システム
だと言うのです。


このような動物たちの行為は、他にも枚挙に暇はない訳ですが、それらは全
て、愛の行為ではなく、子孫繁栄という願いの実現の為のシステムだとした
ら、それはいったい何なのでしょうか?


鳥達は、子孫繁栄と言う意識もないのでしょう、ただ生きて卵を産み、それ
を羽化させる、本能のままに



ふと、思いました。


この鳥の行為と、私達人間の行為動機は大差が有りません、例えばお腹が空
くから食べたくなる、そんなものです、それ以外の何物でも有りません。


でもなあ、ちょっと違うぞと、いや、ちょっとと言うか、全然違う行為があ
るでは無いかと思ったのです。



あるワンちゃん、小さな子供がその主人で、ワンちゃんはその子を愛?して
いるのです。


ある日連れだって散歩に出かけたのです、そしてその小さな子の帽子が飛び
帽子は池に飛んで行きました。


その子は、池にジャンプしたのです、帽子を求めてジャンプしたのです、で
も、泳げなかったのです、夢中でしたから・・・、帽子を手に取ったまでは
良かったのですが、急にアップアップし始めたのです。


それを見てか、ワンちゃんは池に飛び込みました、犬かきしか出来ないのが
ワンちゃんももどかしかったでしょう、それでも必死で泳ぎ、我が主人を助
けたのでした。


これは半分ノンフィクションですが、このような行為は、沢山あるかと思います。



有名な言葉が有ります。マザーの言葉です。


愛の反対は無関心です、と。



私達人間は、私達人間の関心度は、このワンちゃんには遠く及ばないですね。


そして残念ながら、この無関心を装えるのは私達、人間だけでしょう。



それは愛ではない!!、この問いを突き付けられたのは誰でもない、私達だけ
だった、と。


鳥達も、少年を救ったワンちゃんも、無関心という心は持ち得ていないので
す。



私達生命を産んだ力、それは「愛」に違い有りません。それ以外には無いと、
思う一人です。しかし、今の世界を見るにつけ、その愛を受け取れなかったの
が人間達でしょうか、残念です。