水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

ああ、面倒くさいなあ

しばらく前の話です。


ある日の会社帰り、自宅の近くを歩いていた時です。


道の向こう側を、年老いた女性が足元をふらふらさせてやっと歩
いて居ました。


★写真はネットからです。



その時私は、こう思ったのです。


お願いだから、俺の前で倒れないでくれよって、そうなったら助
けなくてはならないから、面倒だからって(私って情けない!!)



こういう願いは叶うことが多いのです、その女性は歩行補助車を転
がしていました、その補助車だけが前に進み、女性はよろよろと道
に倒れたのでした。


ああ、だからいったじゃないか、俺の前で倒れるなって・・・・、


でも、そんなことは言ってられないのです、私は直ぐに駆け寄りま
した。大丈夫ですかと耳の近くで声を掛けました。


彼女は、小さな声でう~んとうなりそして、起き上がろうとしました。


私は彼女の肩を抱いて起こし上げて、彼女に肩を貸しながら一歩ずつ
歩き始めました。


大丈夫ですか?と声を掛けながら、少しづつ話をしたのです。彼女は
ありがとうございます、ありがとうござますと言いながら、


私はすぐ近くの天理教分教会の者ですと、ますます小さな声で伝えて
来ました。



ああ、あの教会の人、いつもその近くを私は通りながら、天理教かあ
って思っていたその教会でした。


天理の始祖、中山ミキ氏のことも聞いていました、今は伝説となって
いて真実はどうだったのか、裁判官の前で空のコップに水を溜めた話
は、天理の信者の語りぐさになっているとか。


なんてことを思いながら、彼女を分教会まで送りました。


別れ際彼女は言いました、ありがとうございました、貴方には幸運が
有りますよって。



幸運かあ、それが末期癌か?って、でも関係ないか、それが幸運かも
知れないしな。