水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

朋有り 遠方より来る

朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや(有朋自遠方来、不亦楽乎)


有名な論語の一節、この本当の意味は知らないのですが、そんな想いを抱かずにはいられず、今度の11月3日~5日に九州は佐賀に行って来ます。



その佐賀の彼が、ある日突然拙宅を訪ねて来たのは3年前でした。


丁度私が病を発して、それが良くない病であることが分かった時でした。



彼が何故訪ねて来たのかわからないまま、思い出話に花が咲き、そんな
束の間の出会いのあと彼はまた、佐賀に帰ったのです。


彼とは、36年位前に、ある青年のイベントで苦楽を共にしたのです。
日本青年館で催されたそのイベントは、大変思い出深いものになりまし
た。


彼はそのイベントを持ち前のバイタリティでドンドン引っ張ってくれま
した。メンバーが足りなければ大学の仲間を連れ、応援に来る、音楽が
必要になった時には、バンド仲間を連れて来ると言った具合でした。


彼は多くの夜を拙宅で過ごし、それを妻はいそいそと接待しました、彼
用のハブラシも揃えていたくらいでした。


イベントは大成功しました、彼と彼の仲間はおおいに盛り上がりました。


そして彼は、故郷に帰っていったのです。故郷では、青年団のリーダー
として彼の素質が生かされたと聞いて居ました。



彼は私に妻に、別れを告げに来たのでした。


それは少し後でわかったことです、同じように当時の仲間達を訪ねていた
ことも分かりました。


★佐賀気球です、ネットより拝借しました。



その彼がいよいよ人生の終盤を迎えようとしている、そんな時に当時の
仲間から、佐賀へ気球を観に行きませんか?と誘いを受けたのです。


そういえば当時から彼は私に、佐賀の気球を見せたいと口癖のように
言っていたのです。


私達が佐賀に行こう!!と決まり、そのことを知った彼は、病床の中で
微笑んだと奥様から知らせも有りました。



朋有り遠方より来る、今度は私達がその遠方に向かうことになりました。


彼が意識ある内に・・・、そう祈りながらの訪問となるでしょう。