朋遠方より来たり、又楽しからずや
朋とは友のことでしょう、人生で何よりも楽しいことの一つが、友との出会いです。昨日私は、40年降りくらいの友と、ひと時を過ごしました。
あの時の仲間達です、あの時って?、それは私が20代から30代の頃に関わった仲間たちです。それは武道館での催しで有ったり、日本青年館でのショーでした。
それはともかく、久しぶりの仲間は私と同じように歳を重ね(当たり前ですが)、70代になって居ました。しかし顔を合わせば即、あの頃の仲間に戻って居ました。この瞬間芸が何とも言えないと思いました。
今回の仲間、何よりも特別だったのは、互いの夫人達も仲間だったことです。夫婦同士が仲間って、本当に盛り上がりますね。
しかし改めて思いました、色々話を聞いて居ると、それはまさに「事実は小説より奇なり」でした。そして又、スピリチュアルな話も出ました。
一人の先輩が、70歳である所で働き始めたのでした。
70歳で就職?、それは墓守りでした、私は面白いなあと思いました、その先輩らしいからです。その理由はともかく、そのエピソードに聞き入りました。
墓守りをしていると、色々なことが有るんだと、話し始めました。
それはお墓に骨を納める「納骨」を始めた時だった、自分は若くは無いのでとにかく気を付けて骨壷を落とさないようにしていた、やっと納められたなと思った時、ふと上を向いたんだ、いや向かされたのかな、そこにはご家族とは違うと思われる「女性」が立っていたんだと、勿論ご家族は周りにいらして納骨が無事に終わるのを待っている、でもその女性は、ご家族からは見えないらしいんだ。
というより、その女性は、自分しか見えていなかったんだ。働いている仲間もご家族と同じだったんだ。納骨が終わるとお坊さんが来て、お経を読んでくれる、しかしもうその時には居なかったんだ・・・と。
この話、仲間達も、興味深々だった、それは70代と言う歳もあるのだと思う。どうやらこの世は、この世だけでは無いらしいとか、そんな盛り上がりも有りました。
しかし私は違うことを考えて居ました、あの世!!、私と言うこの「意思」は、まだまだ続くのか~と、嫌になって居ました。
69年も付き合って来た私と私、それくらい一緒に居ればかなり嫌な性格も諦めて生きて来たとは思って居ます。しかし、まだまだもしかしたら先があるなんて、余り喜べないと真剣に思ったのでした。
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